50代になると、手洗いや水仕事のあとに手のつっぱりを感じたり、指先や手の甲がカサついたりすることがあります。顔や体の保湿は意識していても、手は一日の中で何度も水や洗浄料に触れるため、気づいたときには乾燥感が強くなっていることもあるでしょう。
ハンドケアでは、濃厚なクリームを一度にたっぷり塗ることより、手洗い後の水分の拭き方を見直し、乾燥を感じる前後に保湿を取り入れることが基本です。日中はべたつきにくいもの、夜は少ししっとりしたものというように、時間帯によって使い分けてもかまいません。
ここでは、50代の手を心地よく整えるために、手洗いからハンドクリームの使い方、指先や爪まわりの保湿、水仕事の際に意識したいポイントまでまとめます。
50代のハンドケアは手洗い後の乾燥感を確認することから始める
手の乾燥感は、手の甲、指先、指の間、爪まわりなど、場所によって異なることがあります。まずは手洗い後にどこがつっぱりやすいのか、どの部分にカサつきを感じるのかを確認してみましょう。
手の甲は乾燥しているのに手のひらはそれほど気にならない場合や、指先だけがカサつく場合もあります。すべての部分へ同じ量のクリームを塗る必要はありません。
乾燥しやすい場所を把握しておくと、必要な部分へ適量をなじませやすくなり、日中のハンドケアも続けやすくなります。
手洗いでは熱すぎるお湯を避ける
寒い季節には熱めのお湯で手を洗いたくなることがありますが、洗ったあとにつっぱりを感じる場合は温度を見直してみましょう。
手洗いでは、心地よく感じる程度の水やぬるま湯を使い、必要以上に長時間洗い続けないようにします。汚れを落とそうとして力を入れてこする必要もありません。
一日に何度も繰り返す手洗いだからこそ、一回ごとの刺激を増やしすぎないことを意識すると、毎日のハンドケアにつなげやすくなります。
ハンドソープは適量を使って丁寧にすすぐ
ハンドソープは、一度に多く使えばよいというものではありません。適量を手に取り、手のひら、手の甲、指の間、指先までなじませて洗いましょう。
洗ったあとは、洗浄料が残らないよう丁寧にすすぎます。指の間や爪まわりなどは泡が残りやすいため確認しておくと安心です。
手洗い後に毎回強いつっぱりを感じる場合は、現在使っているハンドソープの使用感を見直すこともひとつの方法です。
手洗い後はタオルでこすらず水分を取る
手を洗ったあと、タオルで勢いよくこすると摩擦が増えます。手のひらから手の甲、指の間まで、タオルを軽く当てるようにして水分を取りましょう。
指先や爪まわりに水分が残りやすい場合は、その部分もやさしく押さえます。水分を取ったあとに乾燥感が気になる場合は、そのまま長時間過ごさずハンドクリームをなじませます。
洗うことと保湿することだけでなく、手を拭く動作までをひとつの流れとして考えることがポイントです。
ハンドクリームは手洗い後に少量ずつなじませる
ハンドクリームは、一度にたっぷり塗るより、少量を手全体へ広げてから乾燥するところへ追加すると使いやすくなります。
手の甲同士を軽く合わせるようにして広げ、そのあと指や指先へなじませると、手のひらのべたつきを抑えやすくなります。
日中にパソコンやスマートフォンを使う場合は、塗ったあとすぐ作業しやすい軽めの使用感を選ぶ方法もあります。
手の甲は忘れずに保湿する
ハンドクリームを使うときは、手のひらだけでなく手の甲にもなじませましょう。手の甲は外気に触れやすく、乾燥感が目につきやすい部分です。
片方の手の甲へ少量のクリームを置き、反対の手の甲でやさしく広げると、手のひらへクリームが多く残りにくくなります。
指の付け根や関節まわりまで薄くなじませ、特にカサつくところだけ少量を重ねると調整しやすくなります。
指先と爪まわりは部分的に丁寧に保湿する
手全体よりも指先や爪のまわりに乾燥を感じる場合は、ハンドクリームを部分的に重ねる方法があります。
クリームを少量取り、指先から爪のまわりへやさしくなじませます。強くもみ込んだり、皮膚を引っ張ったりする必要はありません。
爪まわり用のオイルなどを使う場合も、一度に多く塗らず、必要な部分へ少量使うとべたつきを抑えやすくなります。
日中はべたつきにくいハンドクリームを選ぶ
仕事や家事の合間に使うハンドクリームは、塗ったあとすぐに物へ触れやすいかどうかも大切です。
軽いクリームやジェルに近い使用感など、手になじませたあとべたつきが残りにくいものなら、手洗い後にも使いやすくなります。
しっとり感だけで選ぶのではなく、容器の開けやすさ、香り、伸びのよさなども含めて、こまめに使いやすいものを選びましょう。
夜は少ししっとりしたクリームを使う方法もある
日中は軽めのハンドクリームを使い、夜は少ししっとりしたタイプに変える方法もあります。
入浴後や就寝前に手全体へクリームをなじませ、指先や爪まわりなど乾燥しやすいところへ少量を重ねます。夜なら、日中より多少しっとりした使用感でも気になりにくいことがあります。
日中と夜で必ず別の商品を用意する必要はありません。同じクリームでも、夜だけ少し丁寧に塗る方法でも十分です。
水仕事をするときは手への負担も意識する
食器洗いや掃除など、水に触れる時間が長いと手の乾燥感が気になることがあります。長時間の水仕事をするときは、作業内容に合わせてゴム手袋などを利用する方法があります。
手袋の中で蒸れやすい場合や素材が気になる場合は、内側に薄手の手袋を重ねる方法もあります。自分が使いやすい形を選びましょう。
水仕事が終わったあとは手を清潔にし、やさしく水分を拭き取ってからハンドクリームをなじませます。
アルコール製品を使ったあとも乾燥感を確認する
外出先などで手指用のアルコール製品を使う機会が多い場合は、そのあとの手の状態も確認しましょう。
使用直後にハンドクリームを重ねる必要があるかどうかは場面によって異なりますが、手が乾いたあとにカサつきが気になる場合は、適切なタイミングで保湿を取り入れる方法があります。
手洗いや手指用製品を使う回数が多い日は、帰宅後や就寝前の保湿を少し丁寧にすると続けやすくなります。
香りの強さも使う場面に合わせて選ぶ
ハンドクリームには香りを楽しめるものも多くあります。自宅で使う場合は好みの香りを選べますが、仕事中や食事の前などは香りが気になることもあります。
日中は香りが控えめなタイプ、夜は好みの香りというように使い分けてもよいでしょう。
毎日何度も使用することを考えると、保湿感だけでなく香りの心地よさも選びやすさにつながります。
春夏と秋冬でハンドクリームを変えてもよい
手の乾燥感は季節によって変わります。秋冬は空気の乾燥によってしっとりしたクリームが使いやすくても、春夏は軽い使用感のほうが心地よく感じる場合があります。
夏でも冷房の効いた室内に長時間いる場合や、手洗い回数が多い日は乾燥を感じることがあります。
一年中同じクリームを同じ量使うことにこだわらず、季節やその日の手の感触に合わせて量や使用感を調整しましょう。
日中の手の甲は紫外線対策も意識する
外出するときは、顔や首だけでなく手の甲も露出しやすい部分です。日焼け止めを使う場合は、手の甲にもなじませる方法があります。
手は洗う機会が多いため、日焼け止めが落ちやすい部分でもあります。屋外で過ごす時間が長い日は、使用している商品の方法に合わせて塗り直しを考えましょう。
車や自転車での移動などでは、UV対策を考えた手袋などを組み合わせる方法もあります。
ハンドケアで強い角質ケアを増やしすぎない
指先や手の甲のざらつきが気になると、スクラブなどを使いたくなることがあります。しかし、乾燥している肌へ頻繁に角質ケアを行う必要はありません。
まずは手洗い後の保湿を続け、肌の様子を確認しましょう。角質ケア用品を使う場合は、手に使用できるものかを確認し、商品に記載された方法や頻度に従います。
赤みやヒリつきがあるときは、角質ケアを休み、刺激を増やさないことを優先しましょう。
ひび割れや強いかゆみがある場合は保湿だけで判断しない
手の乾燥感に加えて、深いひび割れ、出血、強いかゆみ、赤み、湿疹、痛みなどがある場合は、一般的なハンドクリームだけで様子を見続けないことも大切です。
新しいハンドソープやハンドクリームなどを使い始めたあとに異常を感じた場合は、使用を中止しましょう。
気になる状態が続く場合や繰り返す場合は、皮膚科などへ相談してください。日常の保湿と、専門的な確認が必要な状態を分けて考えましょう。
まとめ|50代のハンドケアは手洗い後のやさしい保湿を習慣にしよう
50代のハンドケアでは、手が乾燥してから一度にたっぷり保湿するより、手洗い後の水分をやさしく拭き取り、乾燥感に合わせてハンドクリームをなじませることが基本です。
手の甲や指先、爪まわりなど、乾燥しやすい部分には少量を重ねましょう。日中はべたつきにくいもの、夜は少ししっとりしたものというように、生活に合わせて使い分けてもかまいません。
水仕事のあとや手洗い回数が多い日には保湿を意識しながら、毎回完璧に行おうとせず、使いやすい場所にハンドクリームを置いて無理なく続けることがポイントです。今の手の乾燥感を確認しながら、日々の中で続けやすいハンドケアを整えていきましょう。
